JOHN HERBERMAN / ジョン・ハーバーマン


 【愛に抱かれて Mon Amour】 【配信】

  あふれる愛の香り 愛を紡ぐ心のピアニスト
  ラブ・ストーリーの主人公はあなた
  その一曲は思い出の一枚の写真
  心に残る愛の物語

○○○○○○○○イメージ
曲目
 1.LOVE AT FIRST SIGHT / 君の横顔
 2.MON AMOUR / 愛に抱かれて
 3.ANGELINA / アンジェリーナ
 4.ROMANCE / ロマンス
 5.ALWAYS / 寄り添って
 6.FRAGRANCE / フレグランス
 7.PEACEFUL MOMENT /
      チゴイネルワイゼンに魅せられて
 8.THE MELODY / 麗しの旋律
 9.BREEZE / 風のたわむれ
10.LOVE STORY / 悲しみの軌跡
11.SOLITUDE / ソリチュード
12.MEMORIES / 残された日々
13.ROMANCE andante / ロマンス アンダンテ

ライナーノーツ | ヒイラギ フユオ
 人が音楽をいつ、どういう場面で聴くのかは自由だが、ふさわしい音楽というのは、おそらくある。いや、的確に選ばれた料理とワインが時に幸福なマリアージュに帰結するように、きっとあるはずだ。
 例えば、まだ蒸し暑さが残る夏の日暮れは、ボサノバの歌声が涼を呼んでくれる。また体が芯から冷える冬の朝は、マヌーシュ・ジャズが寝ぼけまなこを開かせてくれる。
 では、このカナダの知られざる名ピアニストの音色は、どんな場面がふさわしいのか。
 もちろん、大勢でわいわいと楽しむパーティー・チューンではない。聴くならおそらく一人だろう。季節はいつでもよさそうだ。ただし、夜がいいだろう。ていねいにいれたお気に入りの紅茶を飲みながら、CDをセットしてみる。鍵盤上を白い蝶が舞うような、繊細な指先の動きで紡がれる音色は穏やかで、限りなく優しく、そして美しい。
 それは遠い日、あなたがうたたねしていた時、だれかがそっとかけてくれた白いブランケット、それも上質なカシミヤ製、軽いけれどなめらかで温かい、その手触りに近いかもしれない。

 まるで寡黙な研究者のような風貌のジョン・ハーバーマンは、8歳からピアノを始め、主にクラシックを学んだ。大学卒業後、短期間教鞭をとった経験もあるが、結果的に創作と演奏活動に身を投じる。自身の作品を発表するとともに、テレビや映画の音楽も手がけ、数々の賞も受賞している。
 そのジョンの新作が、アルバム「愛に抱かれて」。ソロ名義としては実質的な日本デビュー作品となるこのアルバムには、2つの大きな特徴がある。世界的なシンセサイザー奏者、喜多郎や、オカリナの伝道師、宗次郎を発掘した音楽プロデューサー、NANRI氏がプロデュースを手がけていること、そして、録音を日本で行ったことである。
 NANRI氏いわく「リチャード・クレイダーマン、ジョージ・ウインストンなど日本でも著名なピアニストは多いが、最近の彼等の作品にはピアノ以外の楽器が使われている。それはそれでいいが、僕はピアノという楽器に正面から向き合い、ピアノのみの作品を一度作ってみたかった」。この意向を受け、アルバムに収められた曲はすべてピアノ曲となった。
 録音は6月下旬から7月にかけて、東京都内のi@recordingスタジオで行われた。このスタジオが選ばれた理由は、世界的な名器であるグランドピアノのベーゼンドルファー・インペリアルを備えているためだ。実はジョンは自宅にも同型のピアノを所有している。慣れない異国とはいえ、楽器そのものは慣れ親しんでいる。さらにNANRI氏も海外経験が豊富なだけに、コミュニケーションも万全。思う存分、鍵盤に向かい、想像力の翼を羽ばたかせるジョンの姿があった。

 隣国の米国の影に隠れがちだが、実はカナダは優秀な音楽家を輩出している。今年久々に来日した、カントリー出身だが最近はポピュラーに軸足を移して活躍するk.d.ラングもその一人。最近ではアヴィリル・ラヴィーンがロック界の新歌姫の座を獲得した。
 ロックやポップスと比べると、国内外とも大きな動きが見られないインストゥルメンタル・ミュージック・シーンだが、今回ジョンが、新しい風を吹き込むことになるか。その全容は、秋の深まりとともに明らかになる。

Biography
ジョン・ハーバーマンは、彼の人生をピアノとともに過してきました。

8歳の時にはじめてピアノに接しますが、その途端、驚くべきはやさで上達し、その音楽性をはやくも構築していきます。

10代でポップス音楽にのめり込むと同時に、ピアノ・ソリストとして定期的に演奏活動をこなすまでに成長。また、多くのシンガーのバック演奏や編曲をするようにもなります。

大学では音楽を専攻し、学位を取得。卒業後10年にわたり高校で音楽の教鞭を取ります。
その間も彼は常にピアノと共にあり、演奏活動や創作活動を続けていました。

そしてその後、10年間の教師生活に終止符を打ち、プロ音楽家の道を選びます。

彼は現在まで、音楽家として映画・TV音楽やコマーシャルの作曲、編曲、演奏と活動の幅を広げ、また、自然環境音とのコラボレーションCDも数多く発表してきました。

ハーバーマンの音楽スタイルは、人の心の内側にある素朴で純心な感情と、ゆったリと流れる自然の摂理とのコラボレーションから成り立っています。
彼は現代スローライフ・ミュージックの伝道師としての役割を果しているのかもしれません。

 
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