【CD】【配信】
(Ultimate High Quality CD) 最新リマスター
PCCR-50034/ポニーキャニオン
- それは圧力のない世界 長岡秀星のイラストを得て 無限な広がりとなる
- オアシスの音と思想は、天界、大地の前二作よりも、もっと徹底している。最も手の込んだ技巧を使いながら、最も根本的で単純な美しさを感じさせる音楽となっている。
人の心にうるおいを与えるのが音楽なら、砂漠でうるおいを与えてくれるのはオアシスではないか。喜多郎の音楽は砂漠におけるオアシスのように、私たちの心にやさしく浸み込んでくる。
OASIS -- それは圧力のない世界。心を広げ、何気なくただよう。香りを感じ、自然にひたりながら、この音楽を聴けたら、どんなに幸福でしょう・・・。
オアシスは長岡秀星のイラストでも話題をよんだが、長岡秀星は初めて喜多郎の曲を聴いた印象を「自分が生まれてくる前に何処かで、確かに聴いた音楽(サウンド)だと思いました。確実に自分の潜在意識にふれる何かがあると感じました。彼の音楽は、私が日本を離れて以来はじめて好きになった日本の音楽です」と語っている。
また、長岡秀星は”喜多郎がシンセサイザーを弾くのも手、人間の持つ悪を、善を表現するのも手ではないか”ということもいっており、それらの思いが、このイラストに表現されているようである。
- 曲目
- 1.朝の祈り
RISING SUN
2.モロリズム
MORO-RISM
3.新たなる旅路
NEW WAVE
4.宇宙エネルギー
COSMIC ENERGY
5.無限水
AQUA
6.月の光
MOON-LIGHT
7.地平線
SHIMMERING HORIZON
8.自然の香り
FRAGRANCE OF THE NATURE
9.無邪気
INNOCENT PEOPLE
10.オアシス
OASIS
- レコーディング・クレジット
- 演奏:喜多郎
使用楽器:KORG SYNTHESIZER|ROLAND SYNTHESIZER|YAMAHA SYNTHESIZER|MOOG SYNTHESIZER|PROPHET SYNTHESIZER|ACOUSTIC GUITAR|PERCUSSION
プログラミング:喜多郎
録音:鎌倉アトリエ
ミックスダウン:喜多郎 / 秋山健夫
スタジオ:一口坂スタジオ|ディスコメイトスタジオ
作曲:喜多郎
イラストレーション:長岡秀星
アソシエイトプロデューサー:南里元子(Sound Design)
プロデューサー:南里高世(Sound Design)
エグゼクティヴ・プロデューサー:有海喜己夫(Ponycanyon)
1979年10月
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★ UHQCD Ultimate High Quality CDとは?
新製法の微細ピット転写技術と反射膜に特殊合金を採用した高音質CDです。全てのCDプレイヤーでお楽しみいただけます。*高音質とはマスタークオリティの再現性の高さを意味します。
- 制作エピソード
- 天界、大地、オアシスと、だいぶ音楽の流れが変わってきていると思われる人も多いでしょう。このオアシスの頃から喜多郎自身がやさしくなってきました。そのやさしさ、暖かさが出てきているように思われます。
このLPではオアシスと無限水が最初に出来た曲です。心は砂漠とは喜多郎がよくいう言葉ですが、砂漠にオアシスはうるおい、そこからこのタイトルが生まれました。長岡秀星さんのイラストは、このオアシスにおいて喜多郎の心を最高に表現されているようです。(当時記載)
- 喜多郎 談
- オアシスはキャニオン移籍第一弾の曲です。レコードを出すにあたって、最初はオリジナルではなく既成の曲でやってくれ、といわれて"そんなんじゃいやだよ。二ヵ月待ってくれ。そしたら新しい曲を持ってくるから"と創り出したのがオアシスなんですよ。
この頃鎌倉に移っていて、海の潮騒が部屋にいてもずーっと聞こえる。そんな環境で「海の波動に抱かれて曲を創る」なんてかっこいいこと考えたりして。海の音って止むことないんですよ。窓から浜辺が見えるんです。二年間毎日見てたものですから、感じるものを音にした。
アメリカインディアンの夫婦が来た時、初めて会った人たちですが聴かせたんです。そしたら奥さんが踊り出して"自分が母の胎内の羊水の中にいるような気分になった"と。海の水って、いわば地球の羊水なんですよね。
このオアシスから長岡秀星さんにレコードジャケットのイラストを描いてもらうようになったのですが、それまで面識はありませんでした。曲を送って書いてもらったのです。ビジネスとして描くのではなく、僕の曲を聴きながら描いてほしいと思いました。
そして送られてきたイラストには、僕の思っている人間の暖かさ、僕の持っている暖かさが表現されていると思いました。
資料:「喜多郎」天界から飛雲までの集大成と喜多郎語録 より
- 喜多郎語録
- 僕の音楽は聴衆のためにあるし
そのリアクションとして
僕に還ってくるものを、僕は大切にしたい