シルクロード組曲

【配信】

  ポニーキャニオン

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巨匠ポール・バックマスターの編曲と指揮により 見事にシンフォニック・アレンジ
 ロンドン交響楽団による喜多郎の音楽。

 シンセサイザーは、当然扱うアーチストによっていろいろな個性が出てくるものであるが、
喜多郎ほど シンフォニーを感じさせる作曲家も珍しい。

 シンフォニックにおきかえて聴いてみたいという要望に応えて実現したのがこの組曲である。

 指揮は有名な編曲家であるポール·バックマスター。彼は喜多郎のシルクロードを損なうことなく、見事に、大胆にアレンジし、ここにまた新たなる魅力を持ったシルクロードが広がったのである。

●ポール・バ ックマスター (Paul Buckmaster) 略歴
1946年6月13日~2017年11月7日
ロイヤル・アカデミー・ロンドン卒業。在学中より活動を始め、デビッド·ボウイ、エルトン.ジョン、カーリー・サイモン、マイルス・デイビス、ツトム山下などのアレンジをし、アレンジャー
オーケストレゼーション、指揮者としても活躍し、BBCのサウンドトラックも手がけている。

●ロンドン交響楽団 (The London Symphony Orchestra)
1904年、クイーンズ·ホール管弦楽団のメンバーの大部分により発足。イギリスを代表する交響楽団である。

曲目
 1.天山
 2.静けさの中で
 3.旅路
 4.シルクロードのテーマ
 5.流るる砂
 6.自然の香り
 7.シルクロード幻想
 8.時の流れ
 9.飛天
10.シルクロードのテーマ・アンダンテ
11.永遠の路
12.鐘楼
13.夕暮れ
14.西に向って
15.神秘なる砂の舞

制作エピソード
 東洋の音を西洋の楽器で演奏する。クラシックの楽器を使ってやるというのは、いろんな意味で対比になるのです。それに、ロンドンは録音技術の発達したところでもあり、この指揮をしてくれたボール・バックマスターは有名な編曲家です。この人がアレンジすれば喜多郎の音楽がどういうサウンドになるのか、という期待があって探求の旅に出たのです。

 ロンドンの録音がいいというのは、映画が盛んで、そこには仕事がある。仕事があるからいいプレイヤーが集まってきているのです。「ジョーズ」「E・T」「スターウォーズ」など話題になった映画音楽は全部ロンドンで録音されています。

 ポール・バックマスターは喜多郎の音楽に対して、「非常にオリジナルなサウンド。自分たちの考えつかないアプローチをする。キャラクター(性格・個性)がない音楽が氾濫している今日、喜多郎の音楽はキャラクターが非常に強い音楽である」といってました。
喜多郎も自分の音楽がこういう風になるのかと感激していました。(当時記載)

喜多郎 談
 シルクロードをやり始めてから僕も南里氏も音に対する追求心がだんだん深くなってきました。僕の音を西洋の音におき換えたらどうなるのか。その思いがどんどんエスカレートしていって、いろいろやってみました。前のと聴き比べてみると、やっぱり違ってきていますね。

 ロンドン交響楽団が演奏している時、指揮をしているボール・バックマスターの真ん前に座って聴く。自分の曲だから作者だから何でも出来ると、録音している人の前に行ったり。やっぱりいいですね。オーケストラをひとりで聴くなんて、これは非常にぜいたくな気分を味わいました。

 クラシックのよさってナマの音の集まり。弦がファーッと静かに弾かれている。これはまだまだ機械では出せないものです。それに近づけるようにがんばってはいるがやはり無理。デジタル・シンセサイザーとかが出てきたのはそのためです。

資料:「喜多郎」天界から飛雲までの集大成と喜多郎語録 より

喜多郎語録
富士の裾野から鎌倉の海辺
そして八坂村
それは「自然とのセッション」のためである
自然な感じで自然な音を
音楽と生きざまのギャップはない

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