シルクロード 絲綢之路 Ⅱ [Remaster]

【CD】【配信】

【NHK特集 オリジナル・サウンドトラック盤】
 (Ultimate High Quality CD) 最新リマスター
  PCCR-50036/ポニーキャニオン

○○○○○○○○イメージ
情感にさからわず、なめらかに 再びあなたをシルクロードのベールの中に
 とてつもなく大きな広がりがある。さらに歴史的なへだたりがある。”私にはたしてその時代を生きた人々の気持ちを理解し、その土地の匂いを感じることが出来るだろうか”喜多郎はシルクロードを旅した経験もなかった。
 しかし彼は、それまでにインド、タイ、カトマンズそれに日本各地を放浪し、自然をこよなく愛していた。その心が、砂漠を、天山山脈を旅する人々の気持ちとなっていったのである。

 シルクロードのナレーターをした俳優 石坂浩二は、
「変化にとんだ映像に流れる彼のサウンドには、一言では表現しがたい無限の煌めきと美しい温もりがあり、いつしか自分自身がナレーターであることを忘れ、その響に酔いしれてしまうほどだ。いろいろな番組のナレーターを経験したが、これほど見事に映像とフィットした音楽は今まで聴いたことがない」と語っている。

黒水城の幻想 -- 河西回廊の酒泉から北西のゴビの荒野の中を400キロもわけ入ったところにある不気味な伝説に包まれたこの古城は、地元の遊牧民さえ恐れて近寄らぬという。喜多郎の音楽は私たちを幻の黒水城に、楼蘭に、そして流砂の道に誘ってくれるようだ。

曲目
 1.静けさの中で
   (はるかなるタクラマカン砂漠)
   IN THE SILENCE
 2.流るる砂
   SAND STREAM
 3.生命の泉
   LIFESPRING
 4.絲綢之路~黒水城の幻想
   SILVER MOON
 5.神秘なる砂の舞
   (ローラン)
   ROLAN Ⅱ
 6.40080年
   THE 40080th
 7.時空間
   TIME SPACE
 8.再生(かぎりない塩沢)
   RESUSCITATION
 9.夜明け
   DAYBREAK
10.天山
   TENSHAN

レコーディング・クレジット
演奏:喜多郎
使用楽器:KORG SYNTHESIZER|ROLAND SYNTHESIZER|YAMAHA SYNTHESIZER|MOOG SYNTHESIZER|PROPHET SYNTHESIZER|ACOUSTIC GUITAR|PERCUSSION|サントゥール|ドラム|ケーナ|チャンティングベル|メロトロン
プログラミング:喜多郎
録音:鎌倉アトリエ&長野美麻アトリエ
ミックスダウン:喜多郎 / 大川正義
スタジオ:一口坂スタジオ|サウンド・デザイン・スタジオ
作曲:喜多郎
イラストレーション:長岡秀星
アソシエイトプロデューサー:南里元子(Sound Design)
プロデューサー:南里高世(Sound Design)
エグゼクティヴ・プロデューサー:有海喜己夫(Ponycanyon)
1980年10月

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★ UHQCD Ultimate High Quality CDとは?
新製法の微細ピット転写技術と反射膜に特殊合金を採用した高音質CDです。全てのCDプレイヤーでお楽しみいただけます。*高音質とはマスタークオリティの再現性の高さを意味します。

制作エピソード
 シルクロードの話しが来るまで、喜多郎はサウンド・トラック盤の制作の経験はなく、番組の音づくりということなら別に喜多郎でる必要はないと思いました。仕事を受けたのは、ドキュメントといっても、主人公(人間)がいないこと、ストーリーがないこと、ここでの主人公は歴史であること、が大きな理由となったといえます。

 私たちは歴史を過去のものとして見ることは出来ますが、その場に参加することは出来ません。しかし、もしかしたら喜多郎の音楽を通して、時空を超え、シルクロードの世界を見ることが出来れば何かを感じるのでは、と思ったのです。

 このシルクロードⅡには、ヨーロッパでいえばアルプスともいえる天山山脈を越えるという大きなテーマが入っています。黒水城の幻想という曲が入っていますが、黒水城が人の目にふれたのは1927年、中国スウェーデン合同調査団の調査以来のことです。一部、二部一緒にレコードを出したかったのですが、放送前は出せないことになっていましたので、シルクロードⅡとして出したわけです。(当時記載)

喜多郎 談
 シルクロードの音楽依頼が来た時に”行ってくれ”といわれたのですが、時間が取れなくて結局あとでいきました。

 シルクロードに対して僕が持っていたイメージは、「透明できれいな世界」「何物にも犯されていない世界」でした。

 だから、どういう形でやっていこうかと、本当は最初悩みましたね。それで、これは夢のあるようなものでいかなければ、と思ったのです。NHKの注文は効果音でしたが”ハイ、ここはどこで、ドーン”といった音や、あるいは人を驚かすような”カキーン”とかの音。そういうのはやめよう。あくまでも純粋に、静かにいこう。それでいけたらこの番組は絶対いいものになるだろうと思いました。

シルクロードのイメージを広がらせるものでなくてはならないから”ステレオ放送の必要がある”と、南里高世氏(SOUND DESIGN 社長)と二人でNHKにかけあって、ステレオ放送もそれで始まったのです。

資料:「喜多郎」天界から飛雲までの集大成と喜多郎語録 より

喜多郎語録
同じ楽器でも僕の体調が悪い時は
いい音が出ない
調子のいい時はどんな音でも
素晴らしくいい音が出るのです

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