【配信】
- まだ見ぬ地球の異郷 "シルクロード" とその創成からの日々に思いを込めた会心作
- "オアシス"以来、四年の歳月が流れた。
そして喜多郎は二十一世紀に向けての熱い想いをこめて〝飛雲〟を世に出したのである。
あの膨大なシルクロードの世界を離れてのオリジナル曲に、喜多郎の心が、また新たなる音次元へ と飛翔したのである。
宇宙は無限の広がりを持ち、そのひとつの銀河系の中に私たちの宇宙もある。
あたかも現代の雲水のように、日本各地、世界各地を旅した喜多郎。どれだけさまざまな風土に触れ、どれだけ多くの人びととの出会いがあったのであろうか。 旅の出会いが育てあげた想い。その心 に育ったものの集大成ともいうべき作品であり、まさに喜多郎の心からのメッセージである。
今、喜多郎はたゆたう雲からわきあがる雲へ、そして、銀に輝く雲となって宇宙へ旅立つ。
「僕の音楽が、最終的には平和につながってくれればいい。そういうことを常々、自分の哲学として、 目的として考えている」
喜多郎のメッセージには・・・音楽は精神的に心なごむもの。すべての人が心やすらかになれば、争いもなくなるだろう。そうなれば平和につながるだろう・・・との平和への祈りが込められている。
- 曲目
- 1 地球創成 / EARTH BORN
2 飛雲 / FLYING CLOUD
3 夢追い / DREAMS LIKE YESTERDAY
4 自由への旅立ち / NEVER LET YOU GO
5 ノアの箱舟 / NOAH'S ARK
6 ロシアへの思い / RETURN TO RUSSIA
7 絵巻 / PANORAMA
8 オリオン / STRAIGHT' A WAY TO ORION
- レコーディング クレジット
- Produced by TAKA NANRI
Associate Produced by MOKO NANRI
Recorded and Remix Engineered by KITARO
Recorded at KITARO NAGANO YASAKA ATELIER Remix at SOUND DESIGN STUDIO
KITARO Plays
Korg Synthesizer/Roland Synthesizer/Prophet 5/ Mini Moog/12 Strings Guiter/Acoustic Guiter/Sitar/ Santool/Tambura/Harp/Yamaha DX-7/CP-80 Electric Piano/ Fender Rhodes/Emulator Drums/Drums/Percussion
- 制作エピソード
- 喜多郎は長いことNHKのシルクロードの曲を創ってきました。
シルクロードは先に絵(フィルム)があって、イメージを創り、音を創るわけです。そのイメージは誰かが撮ってきた絵を見て創るものです。喜多郎が実際その場にいたら右を見るか、左を見るかは喜 多郎の自由ですが、それらはカメラマンの目、ディレクターの目で撮ってきたものなんです。固定された絵を見て創る音楽。概念のあるコンセプトアルバムです。
〝飛雲〟は四年ぶりにそのコンセプトのない、制約のない音楽なのです。これまでの音楽と全然スケールが違うといわれるのは、それまでの反動ともいえるんじゃないでしょうか。二十一世紀に向けての熱いメッセージとなってはいますが、喜多郎にとっては、肩を張っていない心からの音楽といえます。
- 喜多郎 談
- "心念”から“愛”という言葉に変わってきていますが、これも二十一世紀への祈りというものが入ってきているからといえますね。自分でこうしよう、ああしよう、といった意図的なものではなく、自
然にそうなってきたのです。僕はパーフェクトではないから、周囲の人たちの意見などもきいて、自分が納得したものを取り入れながら変化してきていますね。
人びとが平和に暮らしていける世界になっていけばいいな、と思っています。僕の最終目標は世界平和ですが、いろんな年代、いろんな経験を持つ人たちがいるわけですし、いちがいに平和にしなさ いといっても、平和を望んではいても、どうしたらいいか分からないでしょう。個の人間は弱いものですが、でも個の人間がある程度の内的な強さを持たなかったら駄目なんですよね。
次の世代に伝えるものを考えての曲創り。二十一世紀に向かって何かをしよう、というのではなく、そういう気持ちを育てようという祈り・・・その人なりの自分自身の二十一世紀に向かっての心。これは今の人たちにも、次の世代を荷う子どもたちにも、伝えていきたいことですね。
- 喜多郎 語録
- 個の人間は弱い。
僕の最終目標は世界平和。
個の人間がある程度の内的強さを持つことにより
人々が平和に生活出来るように
なってほしい。