ヴォヤージ

【配信】【レーベル:SHIZEN】

 ■7th Album 1989年作品

○○○○○○○○イメージ
新たな音の大海原へ 限りなくロマンチックで壮大なオカリナ航行日誌
ニューエイジの新しい世界を創り上げた宗次郎が、さらに心うつ華麗な音を求めた意欲作

未発表作 比叡山二千日回峰行満行 酒井大阿闍梨に捧ぐ「道」を新たに収録!

曲目
1.ヴォヤージ / VOYAGE
2.風の大地 / MOTHERLAND
3.ハイランド / HIGHLAND
4.季節の詩 / POEM
5.オータム・ウインド / AUTUMN WIND
6.エアー / AIR
7.フォーリング・スター / FALLING STAR
8.セイリング / SAILING
9。道 / TAO - 比叡山 二千日回峰行 酒井大阿闍梨に捧ぐ -
レコーディング・クレジット
Produced by TAKA NANRI
Associate Produced by MOKO NANRI
Recorded & Mixed at Sound Design Studio
Publishing : Sound Design Music Inc

Acoustic Piano : KEI SHIBATA
Acoustic 12Strings Guiter : KAZU OSAWA
Synthesizers Programed & Operated by KAZU OSAWA

Bass : NATHAN EAST
Recorded at Pyramid Studio (North Hollywood)
Engineered by KAHLIQE GROVER

オリジナル ライナーノーツ より
待ちに待った宗次郎の一年ぶりの新作が手許に届いた。 タイトルは『ヴォヤージ』。 大航海を意味するアルバム名に、 いかにも宗次郎の音楽らしいスケールの大きさと、これまでの 自分の音楽にとどまることを潔しとしない彼のチャレンジ精神を感じたのは筆者だけではあるまい。

ところで前作『ハーモニー』のアルバム・ジャケットを見てい ただきたい。 あの絵柄は“天と地”の調和をイメージしたもの であるという。また、常々人間と自然のハーモニーを美しい旋律で謳い上げる宗次郎にとって、ひとつの理想である“調和” をテーマに掲げたものでもあった。 その意図は先に述べた ジャケット・デザインといった形面下の次元のものだけでは なく、多くの点に認められた。

そのひとつがリズム体にアメリカ・ポップス界きってのベーシストであるネーザン・イーストとドラマーにマイク・ベアードを起用したことである。ことに前者は、フィル・コリンズやエリック・クラプトンといったスーパー・スターの強力なレコーディングおよびコンサートにおけるサポートメンバーであり米国を代表するアーティストと言える。 一見ミスマッチのような取り合わせも、彼らの持つリズム感覚とこれ までの宗次郎の世界がうまくかみ合い、新しいニューポップスと呼ばれる型を生み出すパワーにつながっていったのだ。

なお、この作品の収録曲が主になった同名アルバムが、アメリカの大手レコード会社、MCA・ユニバーサル・レコードから'89年6月に発売された。このことは、宗次郎の音楽に対する評価の高さを示すものと言えよう。また、この作品がタイトルどおり世界人類のハーモニーまで生み出す可能性があると考えるのはうがち過ぎだろうか。

さて新作『ヴォヤージ』だが「風の大地」に新たな宗次郎サウンドの息吹きを感じたファンも多いのではなかろうか。このような良質で軽快なドライブ感あふれた音楽は、これまでの日本のサウンドにあまり見られなかったように思う。 実は、前作同様、この曲の中でも例のネーザン・イーストが巧みな ベースワークを披露している。 この、時に軽快な時に重厚でタイトなリズムとオカリナの響き――、それと華麗という表現が 陳腐に聞こえるほど流麗きわまりないストリングスの音が、心地良く胸に迫って来る。

こうした絶妙なコンビネーションが宗次郎サウンドの真骨頂と言えるのだが、それが“重く”重なるので はなく、実に軽快に響くのが『ヴォヤージ』 の特徴のように思 う。(この辺は、同じドライブ感でも、重厚なスケール感を出し ている 「水舞竜(『大黄河II』に収録)」と明らかに違うことを聴き比べていただきたい)。 仮に、宗次郎のヴォヤージが目指す目的地のひとつが、海外、殊に西欧だとしたら、この新作における手法は、きわめて効果的なはずだ。『ハーモニー』という港から出航した『ヴォヤージ』号は、確実により広いファン層が待つ新天地への航路を取ったことになろう。

このほか、いわゆる宗次郎の世界にタップリと浸りたい人にぴったりの曲「オータム・ウインド」や「ハイランド」なども収録されこの辺のツボの押え方も、おこたりがない。ツボを押さえながら、やはり全体のクォリティを押し上げながら進もうという、このようなアルバムを聴くのは、単に耳に快い以上の何かを強く感じさせるものがある。

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https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC/198891846

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